単なる「理想論」VS「現実論」では無かった。

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入手経路:図書館で借りた
 
「原発は無いに越したことは無いのだろうが、現実的に不可能」といった「なんとなく」な先入観を持っていた自分は、「即時原発ゼロ!」という宣言をする人をすこし奇異な目で見てしまっていたかもしれません。
ゼロ化したことによる電力不足や、電力料金の大幅増、既存の原発をどうするのか、など。

また、「原発が建設された頃、自分は子供だったか、または産まれてもいないような時代だった。なぜその頃にキケンだからやめろと言わず、今にして事故が起こったから手のひらを返すのか。今後、安全だとわかることがあれば、また手のひらを返すのか。」といった懐疑的な考えもあったため、「ゼロが理想は理想なんだろうけど、それを主張する年配の人は信用がならない」という考えでいました。

3・11からそろそろ6年が経ち、感じたことというのは、電力の保持は以前よりとても身近になったのではないか?というところ。
例えばサーバー向けのUPSではあまり感じないかもしれないが、サーバー本体のCPUやメモリはどんどん省電力化が進み、今現在もこの文章はガストでVAIOで書いていますが、以前よりもずっと小さなバッテリーで長時間作業ができるようになりました。
省電力化及びバッテリーの高性能化ですね。

1:モバイルバッテリー。
今では20,000mAhを越すモバイルバッテリーが3,000円未満で購入することができ、重ささえ気にしなければスマホの充電を気にすることもなくなりました。

2:SimCity。
このゲームをプレイしたことのあるユーザーであれば、メルトダウンを経験し、風力発電では町の電力を賄えず、太陽光発電では雨天時に停電するといった経験をしたこともあると思います。

1と2の技術や現実を統合すると、「天候の良い日」「風の吹く日」にガッツリと発電し、以前よりも高性能になった蓄電設備に蓄電し、必要な場所へ必要な電力を安定供給する。
そんなことが今ではできるのではとも考えてしまうわけです。


日本はまだ、「今後どうしていくのか」を発言する人が居ない。
原発は、当然無くて済むなら無くていい、が、現実がどうなのか、を棚卸しして発信する人が居ない。

この本自体が面白かったかと言われると正直微妙ではありましたが、考え直し、また今後の株の投資先選定、またドイツのシーメンス社のバケモノっぷりなどがよくわかり、読んでよかったと思える内容で御座いました。

池上センセの言うところには、「即時ゼロ」への通過点として、クルマで言うならばガソリンエンジンとリーフとの通過点、プリウスのようなものが必要なんじゃないの?というところでした。







何かの参考になりましたか?^^

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