タイムリープモノってモヤッとするところ無い?

04

君の名は。はリアルタイムで映画館で見なかったので、今更ながら視聴しました。
でさ、ドラクエ11だったり傾物語だったりにも共通するストーリーになってもいたので、なんだかモヤッとするストーリーの内容を少し。



どのストーリーも、主人公が過去に影響を及ぼして歴史を改変または元に戻すストーリーとなるのですが、それがパラレルワールドなのか、それとも一つの歴史の流れなのか、によって「結局全員が幸せになる道って無いのでは?」という考えに至るのです。


盛大にネタバレしていますのでご注意。


傾物語の場合

これは完全に平行世界の話。

なので阿良々木クンが八九寺ちゃんと助けてしまった結果、別の世界として忍が崩壊させた世界が誕生する。
もとの世界に戻るため、平行世界に居る忍の命を貰って、その力で元の世界に戻る・・・・

が、結局別の世界は崩壊したままだし、そっちの世界の阿良々木くんはたぶん死んじゃったし、はたして元に戻れた主人公たちは、手放しで喜べないよね。

まぁそういったジレンマが扇ちゃんの誕生に繋がっても行くのかもですが・・・


ドラクエ11の場合

勇者の剣を命の大樹に戻す際、ホメロスらの襲撃を受け失敗に終わる主人公ら。

結果として命の大樹は魔王の手に堕ち、葉の全てを枯らし、世界が崩壊していく。
そんななかでベロニカの命を掛けたバシルーラ(?)的な魔法で一命は取り留める主人公たち。

その後の冒険を経てベロニカと再開するも、すでに命は散ってしまっていた。

魔王をどうにか駆逐し、世界は復興の道を歩み始めるが、勇者1名が過去に戻ることとなる。

勇者を送り出す仲間たちは、「もう勇者と二度と会えない」というところをあまり強調しないんですよね。
なのでここで違和感を感じつつも、勇者は世界崩壊の過去を根本から変えるために時間移動をします。

命の大樹へ勇者の剣を戻す、その直前にワープ。
世界崩壊のキッカケとなる事項をひとつひとつ潰していき、結果復活してしまった邪神も阻止することで完全なエンディングへと繋がっていきます。

勇者が時間旅行を終えた直後の仲間の会話から、過去の世界に居た勇者と未来から来た勇者は入れ替わったと考えられます。
パラレルワールドだと過去の自分と出会うようなイベントが発生したりもしますが、この流れから「今回のDQ11はパラレルワールドでは無いのかな??」という感覚を受けます。

が、その後の真のエンディングでは、過去に戻す助力をしてくれたキャラに勇者の剣を託し、そのキャラが過去の世界(DQ3に続く世界)へと旅立っていきます。

ということは、世界崩壊したほうの時間軸では過去に戻すことのできるキャラが居なくなるのか?という疑問。
ってことはやっぱり、世界崩壊した方に残された仲間たちは勇者もベロニカも居ない世界で復興を続けていくんだろうか・・・というモヤモヤが拭えないままなのです。


君の名は の場合

男女入れ替わりモノとしては時間的なズレを持ってきたところが新しかったと思うんですよね。

そして逆にそれを利用して、女性から見ると未来に居る男性は過去に起きた災害から過去の女性を避難させようと、生かすにはどうすればいいかと奔走することになります。

3年も時間のズレがあるのならば入れ替わった瞬間に判ると思うんですけどね・・・そこは指摘しちゃダメなんでしょうね。

結果として過去を変えることに成功はするのですが、それによって死んでしまった人が死ななかったことになったことにより、急にその人がパッと目の前に現れるようなことにはならなかったんですかね。

ここがパラレルワールドなのかそうでなかったのか、深く記述していないところがこの映画の良いところなのかも。
たぶん「パラレルでは無い」として映画は作っていると緋色は思いました。

「人的被害は無かった時代」を生きる人だけが最終的には残る。
「みんな死んでしまった時間軸は消滅した」として考えるほうがみんな幸せになれそうです。



・傾物語 → パラレルワールド
・DQ11 → パラレルワールド(?)
・君の名は → パラレルでは無い

こんな感じでしょうか。

ハルヒなんかも似たコンセプトだった気がするのですが、なぜ君の名はだけがここまでのヒットに至ったのか、少し疑問にも感じる今日このごろなのでした。
面白かったけどね。








ブログランキング参加中。
良かったらクリックしていってください。

バイク(カワサキ) ブログランキングへ