先日議論になったコト。

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さて、先日公道をレーシングスーツで走ることについて、Twitterで議論になっていました。

実は緋色さん、結局まだNinja250でサーキットへは行けてないのですが、先立ってレーシングスーツは買って持ってるんですよ。


こんな感じの。(自分のはコミネではないですが)

で、何度かこれの着心地、着たまま操作する操作感なんかを確認したくて、何度か公道で走ってみたことがあります。
さすがに恥ずかしかったので、夜でしたが。

結果として、やはり「走るための装備」であるレーシングスーツなので、走りに対し邪魔になることは何も無いですし、暑くも寒くも無いという微妙な温度感もあって、ちょっと寒くても平気だし、ちょっと暑くても平気という不思議な着心地でした。


というわけで、「公道をレーシングスーツで走る人」というだけで枠組みを作った場合、自分もその枠の中に入ってしまうんですね。


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レーシングスーツのメリットとデメリット。

それを理解することが公道での良し悪しにも繋がる気がしています。

レーシングスーツは基本、革を主体に作られているので、着たことのある人ならばわかると思いますが、かなり硬い素材でできています。
HYODなど超高級メーカーのスーツは柔らかさと頑丈さを兼ね備えていると聞きますが、緋色さんが持っている6万くらいのスーツでは、硬さを感じます。
また、ライディングポジションでほぼ固定されるので、レーシングスーツを着たままバイクを降りると、直立がちょっと大変です。ほぼ強制的に猫背になります。

この硬い素材というところがミソで、コケたとき、レースの場合はそれなりに高い速度でコケることが多く、また、セーフティゾーンが広く取られている場合もまた多いわけです。
それに順応するため、レーシングスーツでは「スライディングでのダメージを低減する」ことに優れています。

100kmでコケて、200mほどアスファルトの上をズザーーーーした場合、ジーパンなどではまったくガードできません。
お肉が大根おろしのごとく擦り下ろされてしまうでしょう。
これがレーシングスーツの場合はほぼほぼ無傷で済みます。


ただ、レーシングスーツは衝撃に対してはあまり強くないと思います。
肘・膝・肩・脊椎などにプロテクターは入っていますが、胸には入っていないため別途胸部プロテクターが必要。
また、もちろん軽減はするのですが、腹などを殴られれば痛いです。


そして、公道での事故というのは、スライディングよりも衝撃に対して防御力が高いほうが良いと思うんですよね。


壁や電柱や他車との衝突の確率のほうが高い公道の場合は、「衝撃」に対する防御力を高める必要があります。
レーシングスーツでは、そっち方面があまり強くない。



だからこそ、バイクレースで死亡事故などが起きる場合は、単独でコケた場合よりも、コケたところに他車が突っ込むとか「衝撃」が主な原因になるわけです。

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以上のことから、レーシングスーツで公道を走るのは普段着のまま走るよりも遥かに安全性は高いと思いますが、衝撃への防御に特化したコミネマンなどのほうが(公道での)安全性は高い可能性があるというのが自分なりの結論です。









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